龍の話

戸隠神社にて出逢った龍の話【龍と呼ばれるものたち #01】

龍の話

こんにちは、真日人です。
このページでは、龍と呼ばれる存在をはっきりと感じることができた最初の体験談をご紹介します。

戸隠神社にて

今から10年以上も前に、当時お付き合いしていた彼氏と一緒に長野県の戸隠神社に参拝に行ったときのお話です。

戸隠神社といえば、奥社、中社、宝光社、九頭龍社、火之御子社の五社からなる神社の総称ですが、このうちの「中社」で少しだけ不思議な体験をしました。

ちなみに五社それぞれの御祭神は以下の通りです。

戸隠神社の御祭神
  • 奥社 天手力雄命
  • 中社 天八意思兼命
  • 宝光社 天表春命
  • 九頭龍社 九頭龍大神
  • 火之御子社 天鈿女命 高皇産御霊命 栲幡千々姫命 天忍穂耳命

信州戸隠山 戸隠神社の公式サイト様はこちらから。

龍とのファーストコンタクト?

その日はあまり時間もなく、車で行ける場所だけを参拝することにしました。

五社のうち中社に行ってみようということになり、境内に到着して社殿の前で礼をし、柏手を打ってしばらく手を合わせて目を瞑っていると……

突然身体がグラグラと揺れるような感覚に襲われたかと思うと、次第に頭の中がゆっくりと洗濯機を回しているかのごとく回転を始めました。(言葉ではうまく説明できないのですが……)

例えていうなら、目を瞑ったまま「めまい」がしている状態といえばいいのでしょうか?

しばらくすると、真っ暗な脳裏の奥の方から小さな光が視えはじめたかと思うと、だんだんとそこからまるで日本画にでも描かれそうな龍の姿があらわれて、ぐるぐると渦を巻き、うねりながら自分の方へゆっくりと迫ってくる映像が視えました。

大きな龍の顔が自分の目の前まで迫ってきた瞬間に、急に怖くなってしまいパッと目を開けてしまいました。

龍の正体はおそらく……?

中社での参拝を終えて、先ほど脳裏に視えた不思議な映像を一緒にいた彼氏にも話そうかとも思ったのですが、絶対信じてもらえないだろうと思い、その場では黙っておくことにしました。

その後、帰りの車内で神社から頂いてきたパンフレットを見返していると……

なんとそこには、ついさっき中社で視えたものとまったく同じ姿をした龍の墨絵が紹介されているではありませんか!

(あっ!わたしの頭の中で視えたものはこれかも!!)

パンフレットによれば、中社の社殿の天井には「龍図」が描かれているとのこと。

写真の絵とわたしの視た映像があまりにも瓜二つだったので、妙に不思議な気持ちになったのでした。

ちなみにこちらの「天井絵」は正面からは拝むことはできず、本殿右側に回り込むと窓越しから僅かながら見学ができるそうです。

戸隠神社・中社の社殿に描かれた天井絵について

「龍の天井絵」は、幕末から明治にかけて活躍した狩野派の天才絵師・河鍋暁斎の作で、1865年(慶応元年)に、彼が戸隠に招かれて描き上げたもののようです。

しかし、1942年(昭和17年)に、火災で焼失してしまいます。

現在、本殿の天井に描かれているものは、2003年(平成15年)に最新のデジタル技術によって精密に復元されたものだそうです。

こちらが、中社の社殿天井に描かれた「龍の天井絵」。ちなみに、こちらのタイプの御朱印帳は白色のものもあります。どちらもカッコよくてオススメ!!

まとめ

あの日わたしが視た龍は、祈りに合わせて本殿の天井絵から抜け出してきた存在なのでしょうか?

それとも、天才絵師・河鍋暁斎もまた、この戸隠の地であのような龍を目撃し、その姿を「龍図」として描き上げたのでしょうか?

いまだに説明の付かない不思議な体験でしたが、脳裏が揺さぶられるほどのエネルギーと、目を閉じてあれだけはっきりと映像が視えたのは後にも先にもあの時だけです。

おそらく、これがわたしの記憶の中で一番古い、龍という存在との交流(?)の思い出かなと思っています。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!

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